有職京人形司 平安寿峰がお届けする職人のご紹介
平安武久 (工房 武久)
1969年 京都に生まれる。父である武久のもとで甲冑作りを研鑚し伝統工芸士となる。様々なジャンルのクリエイターと結びつき甲冑作りの新たな試みに余念がない。現代の感性を融合しながら伝統をしっかりと受け継ぐ彼の甲冑は「攻め」の甲冑です。「甘いもの」と「肉」が大好きな彼は寿峰と小学生からの同級生でもあり、彼の人柄と甲冑の作風をして「剛」の兜と評しています。
平安住一水
平成7年 3代目一水に師事する。その後厳しい修行の後、伝統工芸士に認定される。京都のみならず日本を代表する甲冑師である。江戸甲冑のような「実戦型」の甲冑ではなく、追求するのは「錺甲冑」。その姿は、「美しい」という言葉以外に見つけられない甲冑を作り続けています。その柔和な人柄と作風から「剛の武久」に対して「柔の一水」と評しています。
柿沼東光
江戸木目込職人のなかで「真多呂」「米州」と並んで評されるのが柿沼東光です。木目込みを作るには彫刻技術が必要です。それは古の「賀茂人形」を祖とするが故の技術承継になりません。そんな師の作る人形はどこか「間」の取れた懐の深さを感じます。